直近2日分のGmailをAIで整理してみた ― 2アカウント173件で試し、毎月1日の見直しを設定
Gmail を2つ使っていると、領収書、配送のお知らせ、セール情報、サービスからの通知が、それぞれの受信トレイにたまっていきます。そこで今回は、全メールではなく、直近2日分に対象を絞って、AI にラベルを付けてもらいました。2つのアカウントで同じ分類が使えるかを試すための整理です。さらに、今後は毎月1日に前月分を見直し、ラベルの構成も更新する定期実行を設定しました。
今回ラベルを付けたのは、作業時点で直近2日分に該当した173件だけです。内訳はアカウントAが138件、アカウントBが35件。それより前のメールは、今回の初回整理の対象にしていません。この記事では実際のメールアドレスや個人情報を伏せ、分類の考え方と動く仕組みをまとめます。
まずは全体像

仕組みは「メールを読む → 内容に合うラベルを付ける → 結果を確かめる」の流れです。Gmail のラベルは、メールに付ける目印。同じメールに複数付けられるので、「何のメールか」と「今どういう状態か」を分けて表せます。
「内容」と「状態」を分けて、11ラベルにした
| ラベル | 入れるメールの例 |
|---|---|
| 請求・領収書 | 利用料金の請求、購入の領収書 |
| 注文・配送 | 注文の受付、商品の発送 |
| 契約・会員手続き | 会員登録、契約や解約の手続き |
| セキュリティ・認証 | ログイン通知、本人確認 |
| IT・ブログ運用 | サーバー、ドメイン、ブログ運用の連絡 |
| 音楽・DJ | 音楽やDJ機材に関する情報 |
| 製品・サービス情報 | 新機能、製品の使い方、サポート情報 |
| セール・キャンペーン | 割引、クーポン、ポイントのお知らせ |
| SNS・ニュース | SNSの活動通知、ニュース |
| 要確認 | 手続きや内容の確認が必要なもの |
| 待ち | 返答、到着などを待っているもの |
上の9つが内容のラベル、最後の2つが状態のラベルです。例えば、クラウドサービスの請求なら「請求・領収書」と「IT・ブログ運用」。発送のお知らせで、到着待ちなら「注文・配送」と「待ち」を付けます。件数をラベル別に数えると重複するため、合計はメールの数と一致しないことがあります。
送り主だけで決めないのがポイント
同じ会社から届いても、請求と広告では目的が違います。銀行やカード会社のメールでも、利用明細とキャンペーンは分けたいところです。AI には差出人や件名を確認してもらい、判断しにくいものは本文も確認しました。
また、「セキュリティ」という言葉が入っているだけで、全部を「要確認」にはしません。安全な使い方を紹介する案内と、実際のログイン通知は別です。「待ち」も同様で、最新の関連メールを見て判断します。今回の発送通知は配送完了までは照合していないため、到着済みかどうかは要確認です。
直近2日分の173件だけにラベルを付け、照合した
初回の整理では、メールを削除したり、受信トレイから移したりせず、ラベルの追加だけを行いました。読むときも既読にならない方法を使い、変更前のラベルと既読・未読などの状態を保存。その後、対象173件すべてで予定したラベルの付与と、元の状態が保たれていることを確認しました。
2つ目のアカウントでは、領収書11件、セール情報10件、セキュリティ通知6件などに分類されました。「要確認」は3件、「待ち」は1件です。1つのアカウントで試してから、同じ分類をもう1つにも適用できたので、アカウントを切り替えても探し方をそろえられます。
毎月1日、前月分を自動で見直す
一度整理しても、届くメールの種類は少しずつ変わります。そこで、Orca(AI の作業と定期実行をまとめるアプリ)に、毎月1日9時・日本時間の見直しを登録しました。実行するAIはCodexです。
- 両アカウントの前月分を確認する。送信済み・下書き・迷惑メール・ゴミ箱は対象外。
- ラベルの付け忘れや誤分類を補正する。
- 必要に応じてラベルを新設し、似た分類を統合し、名前や不要な管理ラベルを整理する。
- 変更結果を照合し、Obsidian の作業ノートに記録する。
今回は、分類案を出すだけでなく、ラベル構成の変更まで自動で反映する運用にしました。ただし、整理するのはこの運用で管理するラベルです。手で付けたラベルは保護します。ラベルを統合するときは、過去のメールにも移行先のラベルを付け、確認してから旧ラベルを整理します。メールそのものは削除しません。
設定済みと、実行済みは分けておく
2026年11月3日時点で、直近2日分に限定した173件の整理と照合は完了しています。過去の全メールの整理が完了したという意味ではありません。月次の定期実行は有効化済みで、初回予定は2026年12月1日9時です。月次処理そのものは、まだ実行していません。
今回の定期実行はローカル端末側のOrcaで動きます。そのため、予定時刻に端末とOrcaが動いていて、Gmailに接続できることが必要です。ブログを置いている家のサーバーが動いているだけでは、この定期処理は動きません。
メールを内容で探せるようにしつつ、必要な確認と待っているものも拾えるようにする。まずは共通の11ラベルで始め、実際に届いたメールを見ながら、毎月少しずつ使いやすくしていくつもりです。
